夢

国の偉い人が「命は尊い」と言う。
貧困を生み、犯罪を増やし、戦争をしようとしている偉い人が「命は尊い」と言う。
彼らは後ろを向いた時、「尊いのは自分の命だけ」と薄ら笑いをしている。
彼らは後ろを向いた時、「自分はお金が尊いけれどね」とアカンベーをしている。
　
だから僕は言う。
「尊いのは命ではなく、愛する人が尊いのだ」と
　
国の偉い人が「美しい国にしよう」と言う。
環境を破壊し、違法な建物を建て、放射能の詰まった発電所を使用する国の偉い人が言う。
彼らは後ろを向いた時、「美しいのは自分の家や家具や車や調度品だけ」と薄ら笑いをしている。
彼らは後ろを向いた時、「どうせこの国がだめなら他の国へ行くけどね」とアカンベーをしている。
　
だから僕は言う。
「美しくしなければならないのは国ではなく大人の心だ」と
　
だから僕は言う。
「どうか、神様が本当にいますように」と
　
だから僕は思う。
「どうかこの現実がが夢でありますように」と